2024年10月31日放送の「明日が変わるトリセツショー」で、肩こり・腰痛・冷え症・美容対策に効くツボ、およびセルフケアについて紹介されました!
明治国際医療大学教授で、針灸師の伊藤和憲さんが伝授する方法とは…!
疲労・腰痛・肩こり・ストレス・冷え症に効くセルフケア方法とは
疲労に効くツボとセルフケアの方法
疲労を感じたときに効果的なツボとして知られるのが「足三里(あしさんり)」です。足三里はひざのお皿の下、外側のくぼみから指4本分ほど下に位置しており、全身の疲労を軽減させるツボとして有名です。特に、長時間の立ち仕事や歩き疲れの後に刺激することで、体が軽くなったと感じる方も多いです。
セルフケアの方法として、足三里のツボを見つけたら、ゆっくりと3秒かけて押し、痛気持ちいいと感じる程度の力で3秒間キープします。押し終わったら力を抜き、少し間を置いてから再度同じように押します。これを数回繰り返すことで、疲れが緩和されることが期待できます。ただし、強く押しすぎると筋肉を傷つけることがあるため、無理のない範囲で行うことが大切です。
疲労回復だけでなく、足三里は胃腸の不調にも効果があるとされています。忙しい日々の中で気軽に試せるセルフケア法として、ぜひ取り入れてみてください。
腰痛に効くツボとセルフケアの方法
腰痛に悩む方におすすめのツボには「腎兪(じんゆ)」と「委中(いちゅう)」があります。腎兪はウエストラインに沿い、背骨から指2本分外側に位置しており、腰痛改善だけでなく腎臓の働きもサポートすると言われています。押しにくい場合は、床にテニスボールを置き、その上に寝転がることで楽に刺激が可能です。
また、ひざ裏の真ん中に位置する委中も、腰の痛みに対して有効なツボです。このツボは、特に足の筋肉が張っているときに刺激すると腰痛の緩和が期待できます。委中は、自分の指で押してもよいですが、腰に負担をかけたくないときは、イスに座って軽くマッサージすると効果的です。
セルフケアでは、各ツボを押す際にゆっくりとした動作を心がけ、痛気持ちいい程度で押すようにしましょう。腰痛の原因が慢性的なものである場合には、無理に押さず、かかりつけ医や専門家に相談することも忘れずに。
肩こりに効くツボとセルフケアの方法
肩こり解消に役立つツボとして「肩井(けんせい)」と「合谷(ごうこく)」が知られています。肩井は首の付け根と肩先のちょうど真ん中に位置し、肩や背中の筋肉の緊張を和らげる効果があります。この場所を押すことで、肩こりが少しずつ緩和されることが期待できます。
もう一つの合谷は、手の甲の親指と人さし指の間にあるくぼみに位置し、肩こりだけでなく頭痛にも効果があるとされています。セルフケアの方法として、合谷を反対の手でつかむようにして押し、少しずつ圧をかけながら3秒ほどキープします。この動作を数回繰り返すことで、肩こりが軽減されやすくなります。
肩こりは長時間のデスクワークやスマートフォンの操作など、日常の姿勢が原因で引き起こされることが多いため、適度なストレッチとツボ押しを組み合わせて実施することがおすすめです。強く押しすぎると逆効果になる場合もあるため、注意しながら行いましょう。
ストレスに効くツボとセルフケアの方法
ストレスがたまったときに有効なツボとして「内関(ないかん)」と「百会(ひゃくえ)」が挙げられます。内関は手首の横じわから指3本分くらい入ったところに位置しており、ストレスを緩和させるほか、吐き気や胃痛にも効果があるとされています。
百会は、頭のてっぺん、両耳の一番高い部分を結んだ線と、鼻筋が通る線が交わる場所にあり、リラックス効果や頭痛緩和が期待できます。百会を押す際には、指でゆっくりと押し込むように圧をかけ、深呼吸をしながら数秒キープすると、ストレスが少しずつ軽減されることがあります。
ストレス緩和のためには、ツボ押しと併せてリラックスした環境を整えることも重要です。無理なくセルフケアを行い、ストレスをためすぎないように日常生活の中で少しずつ取り入れてみてください。
冷え性に効くツボとセルフケアの方法
冷え性改善に役立つツボとして「三陰交(さんいんこう)」があります。三陰交は内側のくるぶしから指4本分上に位置しており、女性特有の冷えや生理痛にも効果があるとされています。このツボを押すことで血行が促進され、体の冷えが緩和されやすくなるため、特に寒い季節におすすめです。
セルフケアの方法として、三陰交のツボを探したら、親指でゆっくりと押し込み、痛気持ちいい程度の力で3秒間キープします。押し終わったら指を離し、少し間を空けてから繰り返し押すようにしましょう。また、冷え性は体質的な要因もあるため、ツボ押しとともに体を温める食事や、適度な運動を取り入れることも大切です。
三陰交を含む冷え性改善のツボは、体質改善にも効果的とされているため、毎日の習慣として取り入れてみてはいかがでしょうか。
まとめ
体にはたくさんのツボがあるものですね。セルフケアということで、自分で対策できるのは嬉しいこと。皆さんもぜひ取り入れてみてください。