「ダイエット中にちくわって食べてもいいのかな?」そんな疑問を抱いたことはありませんか?低カロリーでたんぱく質も含まれているちくわは、ひと目にはヘルシーな印象がありますよね。しかし、実際には「ちくわは太る」といった声もあるのが事実です。
本記事では、ちくわの栄養素やカロリーをはじめ、ダイエット向きとされる理由、注意点まで詳しく解説していきます。ちくわをうまく取り入れて、ムリなく痩せたい方はぜひ参考にしてみてください。読み終える頃には、「結局ちくわはアリかナシか」がしっかり判断できるはずです。
ちくわの栄養素とカロリー

ちくわは一見シンプルな食品ですが、ダイエット中の食事に取り入れるかどうか迷う方も多いのではないでしょうか。まずは、ちくわに含まれる栄養素とカロリーを正しく理解しておきましょう。
ちくわ1本(約30g〜35g)のカロリーは、おおよそ35〜50kcal前後。これだけを見ると、決して高カロリーとは言えません。主原料は魚のすり身で、脂質も少なめなため、見た目以上にヘルシーな印象を持たれがちです。
そして、注目すべきなのが「たんぱく質」。ちくわ1本にはおよそ5g前後のたんぱく質が含まれています。これは、卵半分〜1個分程度に相当します。しかも、魚由来の動物性たんぱく質なので、吸収効率も比較的高めです。筋肉量を維持しながら脂肪を落としたい人にとって、こういった食品は心強い存在と言えるでしょう。
| 栄養素(ちくわ1本) | おおよその量 |
|---|---|
| カロリー | 35〜50kcal |
| たんぱく質 | 約4.5〜6g |
| 脂質 | 約0.5〜1g |
| 炭水化物 | 約4〜6g |
| 食塩相当量 | 約0.7〜1g |
ただし、すべてのちくわが同じではありません。市販品の中には、糖分や調味料が多めに使われている商品もあります。「低カロリーだからOK」と思って油断すると、知らず知らずに塩分や糖質を摂り過ぎてしまうことも。
ダイエットに向いているかどうかは、「どのちくわを、どのように食べるか」によって大きく変わるのです。
ちくわがダイエット向きと言われるワケ

ダイエット中にちくわが好まれる理由は、単なる低カロリー食材というだけではありません。日常生活に無理なく取り入れやすく、実用性の高さが評価されているのです。
まず、調理の手間がほとんどかからないという点。冷蔵庫から出してすぐに食べられるため、仕事や育児で忙しい方でも、間食や軽食代わりに取り入れやすくなっています。
そしてもう一つは「満足感」。ちくわは弾力があり、噛みごたえがあります。同じカロリーの食品でも、しっかり噛むことで脳が満腹感を感じやすくなるという研究もあり、自然と食べすぎ防止にもつながります。
さらに、価格がリーズナブルであることも見逃せません。ダイエット食といえば、サラダチキンやプロテインなどが代表的ですが、継続するにはコストも気になるところ。その点、ちくわは数百円で複数本購入できるため、コストパフォーマンスの高いたんぱく源として活用されています。
冷蔵庫に1パック入れておけば、小腹がすいたときや食事のボリュームを増やしたいときにも便利。ダイエットを習慣として続けるための“縁の下の力持ち”的な存在になってくれるはずです。
注意点
一方で、ちくわを「ダイエット向き」と考える場合には、いくつか注意すべき点があります。適量を守らなければ、むしろ太る原因になることもあるため、油断は禁物です。
まず第一に、塩分量が高めであること。加工食品であるちくわは、保存性を高めるために塩分が多く含まれています。1本あたり約1g近くの食塩相当量が含まれているため、数本食べると1日の塩分摂取目安(男性7.5g・女性6.5g)にすぐ近づいてしまうのです。塩分の摂りすぎはむくみを引き起こしやすく、体重が増えていないのに太ったように見える原因にもなります。
また、ちくわ自体の糖質はそれほど高くないものの、甘く味付けされた商品や「チーズ入りちくわ」などは別。糖質や脂質が増えることで、カロリーも上がります。「ダイエット向きのちくわ」と「太りやすいちくわ」が存在するという認識を持っておくことが大切です。
さらに、ちくわだけに頼るのは栄養の偏りを招きやすいという落とし穴もあります。たんぱく質を摂るなら、豆腐や納豆、鶏むね肉など他の食品もバランスよく組み合わせることで、より健やかなダイエットが実現できます。
つまり、「低カロリーだから安心」と思い込まず、食べる量・選び方・組み合わせに気を配ることが、ちくわをダイエットに活かす上で重要なポイントです。
