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飲み会で肝臓をサポートするために用いられる医薬品やサプリメントとして、よくウルソ、シリマリン、ヘパリーゼ(肝臓水解物)などの名が挙がります。
本稿では、それぞれの特徴や、アルコールに対する作用の仕方の違いについて、酒弱の私自身が実際に摂取してみた実感も交えて、お伝えしていきます。
ウルソとは
まずはウルソから、ご説明していきます。
ウルソの概要
ウルソデオキシコール酸、通称ウルソは、主に肝臓の機能をサポートするために用いられる医薬品です。
この薬は、特に胆汁の流れを改善する効果があります。胆汁は、肝臓で生成され、脂肪の消化を助ける重要な役割を持っています。ウルソは、胆汁酸の成分を調整し、肝臓の負担を減らすことで、肝機能のサポートを図るというわけです。
アルコールにどう作用するのか
ウルソは、アルコールによる肝臓への負担を軽減する助けとなります。肝臓での胆汁酸の流れを改善し、肝細胞の保護を促すことで、アルコールの毒性から肝臓を守る効果が期待されます。
アルコールの分解速度を直接速めるというよりも、主に肝臓の働きをサポートすることによって、二日酔いの症状の軽減や回復を助けることができるというわけですね。
ウルソを飲んだ人の声
ウルソを摂取した人々の体験談を以下に紹介します(Xより抽出)。
- 肝臓のサポートに有効であると感じている
- 二日酔いの症状が軽減されたとの報告が多い
- 消化不良や脂っこい食事後の不快感が改善されたという声も
- 一部からは副作用として軽度の腹痛や下痢の経験があるとの指摘
※私の感想は下部に記載しています。
シリマリンとは
続いて、シリマリンについてです。
シリマリンの概要
シリマリンは、マリアアザミの種から抽出される成分で、特に肝臓の保護に効果があるとされています。
シリマリンは、肝臓に対する様々な毒素から肝細胞を守り、肝機能の向上をサポートすると考えられています。これには、アルコールの過剰摂取や環境毒素によるダメージから肝臓を保護する作用が含まれます。
また、抗炎症作用と抗酸化作用を持ち、肝臓の炎症を抑えると共に、細胞の損傷を防ぐ助けとなります。
医薬品というよりも、多くの健康サプリメントに利用されているシリマリンですが、具体的な効果の程度には個人差があります。
アルコールにどう作用するのか
シリマリンは、アルコールの代謝において重要な役割を果たします。アルコールを過度に摂取すると、肝臓はアルコールを分解する過程で有害な物質であるアセトアルデヒドを生成します。シリマリンは、このアセトアルデヒドが肝細胞に与えるダメージを抑制することで、肝臓の保護を助けるとされています。
また、シリマリンは肝臓の解毒機能を支援し、肝臓が新たな細胞を生成するのを助けるため、アルコールによる肝障害からの回復を促進すると考えられています。
しかし、シリマリンがアルコールの分解を直接加速させるわけではないため、過度の飲酒に対しては予防的な効果に限界があることも理解しておくべきです。
シリマリンを飲んだ人の声
シリマリンを摂取した人々の体験談を以下に紹介します(Xより抽出)。
- アルコール消費後の体調回復が早まったと報告
- 肝臓保護効果に対する肯定的な評価が多数
- ただし、目に見える効果を感じられなかったという意見もあり
- 効果を実感するまでには個々の体質や生活習慣が影響することが示唆されている
※私の感想は下部に記載しています。
ヘパリーゼとは

以下はヘパリーゼについてです。
ヘパリーゼの概要と主成分(肝臓水解物とは)
ヘパリーゼは、主に肝機能のサポートや疲労回復を目的として用いられる医薬品の名称ですので、上記のようなウルソ、シリマリンという“成分名”とは少し意味合いが異なります。
この製品の主成分である「肝臓水解物」は、新鮮な豚肝臓から得られたエキスで、必要な栄養素を効率的に摂取できるよう加工されています。
肝臓水解物には、アミノ酸やペプチドが豊富に含まれており、これらは肝臓の代謝機能を支援し、全身の疲労回復を促進する効果があるとされています。
なお、肝臓水解物を含むヘパリーゼは、その含有量などによって、薬局などで売られている第3類医薬品と、コンビニなどで売られる栄養補助食品等に分類されます。
含有量的に、錠剤タイプの方がコスパが良いです。

アルコールにどう作用するのか
肝臓水解物は、アルコールの代謝過程に直接作用する成分ではありませんが、アルコールによる肝臓への負担を軽減する助けを提供します。
アルコールは肝臓で処理される際、アセトアルデヒドという有害な中間代謝物に変わりますが、この物質が、肝細胞にダメージを与える可能性があります。肝臓水解物が含むアミノ酸とペプチドは、肝細胞の修復と再生を助け、肝臓の解毒機能を強化することで、アルコール分解時の肝臓の負担を軽減します。
また、これらの成分は肝臓の健康を維持することで、総合的な代謝能力の向上に寄与し、アルコール消費後の回復を促進します。
したがって、肝臓水解物は間接的にアルコールの影響を管理し、肝臓保護に役立つと考えられています。
ヘパリーゼを飲んだ人の声(Xより抽出)
ヘパリーゼを摂取した人々の体験談を以下に紹介します(Xより抽出)。
- 飲酒前に摂取することで、翌日の体調が明らかに改善されるとの声
- 日々の疲れが溜まりにくくなったと感じる人々からの報告
- 効果には個人差があることが指摘されており、中には「特に変化を感じない」というユーザーも
- 全体的には、肝臓機能のサポートや疲労回復に寄与していると感じているユーザーが多い
※私の感想は下部に記載しています。
ウルソ、シリマリン、ヘパリーゼの効果を比較

三者の違いは?
ウルソ、シリマリン、ヘパリーゼはいずれも肝臓の健康をサポートする製品ですが、その作用機序や特定の用途において異なる特徴を持っています。上記の説明と重複になりますが、以下に簡単に違いを述べます。
- ウルソ(ウルソデオキシコール酸)は、肝臓の細胞を保護し、胆汁の流れを改善することで、アルコール対策に効果があるされています。肝硬変の進行を遅らせる効果もあります。
- シリマリンは、マリアアザミから抽出される成分で、特に強力な抗酸化作用があります。これにより、アルコールやその他の毒素から肝臓を保護し、肝細胞の再生を助ける効果があります。
- ヘパリーゼに含まれる肝臓水解物は、疲労回復を促進し、肝機能のサポートを目的としています。肝臓から抽出した成分が、肝臓の代謝機能を高め、エネルギー産生をサポートすることで、全体的な体力回復に貢献します。
これらの製品は、それぞれ異なるタイプの肝臓問題に対応するよう設計されているため、自分の状態や必要に応じて選ぶことが重要です。
それぞれ副作用はあるのか
基本的に容量用法を守っていれば問題ありませんが、ウルソ、シリマリン、ヘパリーゼそれぞれにの副作用についても触れておきます。
- ウルソの一般的な副作用には、軟便、下痢、胃痛がありますが、通常は軽度で一時的なものです。まれに重い肝障害が報告されることもあります。
- シリマリンは一般に副作用が少ないとされていますが、敏感な人ではアレルギー反応、消化不良、軽い下痢などを引き起こすことがあります。また、特定の薬物との相互作用が懸念されるため、他の治療薬を服用している場合は注意が必要です。
- ヘパリーゼには、まれに胃腸の不快感やアレルギー反応、皮膚の発疹などの副作用があるとされています。
とはいえ、上記の通り、ふつうに摂取していれば問題はないと考えて良いでしょう。
実際に飲んでみた
そんな3つについて、お酒が弱く、飲むとすぐに顔が赤くなる体質の私自身が飲んでみた感想をお伝えします。
ウルソの感想

飲み始める30~60分くらい前に、「レバウルソ」(第3類医薬品)という商品を飲んでみました。
実はこちらはウルソのほか、ヘパリーゼなどに含まれる「肝臓水解物」もメイン成分としている商品のため、純粋なウルソの感想ではないのですが、酒弱の私個人としては、
効果があるときもあればそうでもないときもある
といった感じでした。
たしかに、飲むと比較的コンディションが良いときの状態(いつもよりは飲めるかな?という感覚)に近くなることが多いので、その意味でたしかに一定の作用は私にもある気はします。
しかし、赤くなることは防げませんし、また格段に飲める量が増えるというわけでもありませんでした。
こればっかりは体質によるでしょうが、YouTubeでは上記のレバウルソを激烈に賞賛している動画もあがっていますから、興味のある方は試してみてはいかがでしょうか。

シリマリンの感想

続いてシリマリン。こちらも飲み始める30~60分前を目途に、何度か飲んでみたことがあります。
評判もすこぶる良いので、大いに期待はしていたのですが、私としては特段の効果は感じられず、ふつうに顔は赤くなるし、ふつうに数杯飲んだら気持ち悪くなるし…という感じでした。
とはいえこちらも効く人には効くようですから、体質によるのでしょう。私が飲んだのは、サプリを常飲している人で知らない人はいない会社、ナウフーズが出しているものです。含有量も多いですから、こちらを試してみて、効けば御の字、効かなければ合わないのだと判断することができるのではないでしょうか。※「Milk Thistle=ミルクシスル」とシリマリンは同義ととらえて問題ありません。

ヘパリーゼの感想
最後に、ヘパリーゼの感想。上記の「レバウルソ」と一部成分が重複していますが、これについては、
第三類医薬品の場合は「レバウルソ」と同じ感覚
で、
コンビニに売っている「食品」扱いの場合は、効果は感じられず
といった感想です。
上記のような分類の通り、コンビニに売っているヘパリーゼは、肝臓水解物の含有量が少なく、また多く配合しているものだと、1000円近くしてきます。
一方、薬局などで売られている医薬品としてのヘパリーゼは、その含有量が豊富になってくるので、効果も期待しやすいということでしょう。価格も、コンビニのドリンクより含有量的にこちらの方が安かったりします。

まとめ
ということで、本稿をまとめると以下の通りです。
- ウルソは主に胆汁の流れを改善し肝機能をサポート
- シリマリンはマリアアザミから抽出され、強力な抗酸化作用で肝細胞を保護
- ヘパリーゼは疲労回復を促進し、肝機能のサポートを目的とした医薬品
- 酒弱の私個人としては、ウルソと肝臓水解物を豊富に含んだ第3類薬品である「レバウルソ」が一番良いかなという印象
より強力な「レバウルソ ゴールド」なる商品もあるようですね。

